(財)合気会 奈良県支部
●     窪田塾 稽古方針  

合気道窪田塾の稽古方針は多田塾稽古方針に準じて行う。


1.合気道多田塾稽古方針

合気道開祖
植芝盛平翁

二代目道主
植芝吉祥丸先生

現道主 
植芝守央先生

窪田育弘の恩師
多田宏師範(九段)

 合気道は植芝盛平先生により確立された近代武道です。
合気とは「心の集中」,「心の和」,「気の感応」,「人間生命と宇宙生命の一致」,「神人冥合」等々を表す言葉です。
気は、サンスクリット語のPranaと同じように「絶対的エネルギー」と、とらえています。
敬虔な神道の行者であった植芝盛平先生は、「合気道は『小戸の神技=禊ぎ』である」と説かれました。
合気道の技は日本武術の粋である劔術、槍術の法則を素手で表すものといえ、熟練すれば、相手の身体を、あたかも自分の剣や槍を用いる様に、扱うことが出来るようになるのです。この様になるには相手と対立して制するのでは無く、心が相手と対峙せずに、しかも自然と技が生まれる稽古法が必要です。
この背景には、長い歴史を有する東洋哲学と、その実践行法が存在しています。この方法こそ、我々の先祖が最も重要視していた、日本の伝統的稽古法なのです。
合気道多田塾では、合気道を「現代に活きる武道として、対峙する心を超える、実践東洋哲学の道」と位置づけ、この日本伝統の訓練法を、現代的に行うことを稽古の主眼におき、「気の錬磨」を根本とする稽古を日夜探求しています。

多田宏師範より

 


合気道多田塾稽古表   
多田宏師範平成11年8月31日改定版より

気心体の練磨法
  合気道の稽古方法

 

 

 

 

稽古法の目標、道筋の概要を知ること
気心体を一丸とする
気の練磨
体の基本

技を産む法則を学ぶ 手順と間:反復と順応
打ち込み稽古(律動・躍動的で地から強いリズム)
     
心身への練り込み 鍛錬
気の流れの練磨
技の湧出 真剣  
気の練磨
  気の練磨とは何か 合気道稽古法における中枢
道場のきまりと作法
稽古の目的
稽古と稽古法についての知識
稽古法 二つの方法
日常生活での心得
先哲の教え
怒るな・恐れるな・悲しむな・憎むな・悪口を言うな・言われても言い返すな・取りこし苦労をするな
三行 正直・親切・愉快
合気道稽古の心得
日常生活と稽古の一致
立ち方・座り方 正座・跪座・蹲座・胡座・半跏趺座・結跏趺座(蓮華座)
礼の仕方 立礼・座礼
天のとり舟 ふるたま
  雄叫び
呼吸法

 

 

 

 

 

 

 

 

 

呼吸についての基礎知識  
東洋の呼吸法 西欧の呼吸法  
呼吸法による調気

 

 

合掌の呼吸  
基本の呼吸  
気を練る呼吸  
六音の呼吸  
丹田の呼吸  
呼吸合わせ    
呼吸操練

 

 

 

 

 

@自律神経を強化する
A神経を活発にする呼吸法
B息吹・生命に振動を与える呼吸
C肺の働きを活発にする呼吸(イ)(ロ)
D肋骨金・呼吸筋を強くする呼吸
E胸を広げる呼吸
F血の巡りをよくする呼吸
G浄めの呼吸
H気合い
余分な緊張を取り去る法
感覚の統御
感覚の研磨
対峙を超越する心、対峙する心
集中と傾注
精神統一と執着
集中法

 

 

 

 

静座
鎮魂
数息観
唱名の法
安定打座
無声の音
無我一念法
心に映像を描く
連想行
数字
勘の研究
以心伝心
精神感応の基本練習
その他
体の基本と練磨
 

 

柔軟運動
指先まで気を入れる体操

 

@ABCDE

 

六つの基本

 

 

 

T・足踏 (足形・膝・腰)
U・胴造
V・目付
W・足捌 @歩き方、走り方A送足B継足C歩足D回転E転換F膝行G半立(前進・回転・転換)
X・手捌き
剣と槍
振りかぶり・切り下ろし・撫で切り・回し・絞り
Y・丹田と両手・両足の調和・体への付け方
四方切・八方切
受身

 

後受身 @ABCDEFG
横受身 @AB
前受身 @前転A腕をバネにする受身
掛り方の基本
打ち方 @正面打--イ・ロ・ハA横面打--イ・ロ
突き方・短刀・拳 @中段突A上段突
  取り方


@片手取A片手取相半身B片手取両手持(諸手取)C両手取D肩取E肩取り面打ちF両肩取G胸取H胸取面打I後技両手取J後技両肩取K後技襟取L後技片手と後襟取M後技片手取首絞Nその他
当身・突・打・払   @拳A手刀B肘C蹴D払
足捌きの稽古

 

 

@送足A継足B継足大C送足で他線に移動D他線に片足を進め継足移動E継足で他線に移動F他線に片足を進め継足大で移動G半身の切換H転換イその場でロ送足転換ハ継足転換ニ後足を軸とする後転換
I回転--45゜から270゜までJ歩足K半身より7通りの移動L膝行イ前進ロ回転ハ転換M半身半立イ回転ロ転換
四股(力足)を踏む
合気道:技の基本となる三つの動作
一人稽古の要点

 

 

錬棒の使い方 四方投げ・一教・天地投・呼吸投・入身転換投・その他
剣による打ち込み 立木打・横木打
槍による突き込み
基礎体力の付け方 走る・跳ぶ・屈伸・腕立て・握り
食生活の注意
動き

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

立技・座技・半身半立技 掛り方

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

立技・座技・半身半立技
  入身と転換   基本
四方投 正面打
一教・表裏 横面打
   
入身投・入身転換投 片手取
天地投 片手取相半身
小手返 片手取両手持(諸手取)
呼吸投  
  両手取
二教・表裏  
三教・表裏 肩取
四教・表裏 肩取面打
五教裏 両肩取
   
内回転三教・表裏 胸取
内回転投 胸取面打
外回転投 中段突
  上段突
肘極(腕拉)  
腕絡 後技両手取
  後技両肩取
十字絡投 後技衿取
  後技衿取両手持
腰投 後技片手と肩取
肩車 後技片手と首絞
   
隅落 片手と衿取
後切落 片手と肩取
合気落 片手と袖口取
  片手取面打
体当 片手取突
   
自由技 袖口取
  袖口取両手持
連絡技 袖口取と衿取
  袖口取と肩取
返技 袖口取面打
  袖口取突
その他 諒袖口取
   
短刀の使い方 袖取
短刀取 袖取両手持
  袖と衿取
杖の基本 両袖取
杖基本の手順 T・基本・A・B・U  
大先生和歌山の杖 後技両袖取
組杖 後技両肘取
杖取 後技その他
杖による投げ・抑え  
 
剣の基本  
四方切 多人数掛
横面四方切 T・U・V・  
組太刀 指定自由掛
太刀取 自由掛

3.奈良県支部昇級審査要項

4.奈良県支部昇段審査要項